2010年7月24日土曜日

『ようこそ先輩』vol.3 伊藤亜矢美さん



いつも前髪はセンター分けの版画2回生杉本です。

今日は楽しみにしていた
版画コース 企画 『ようこそ先輩』に参加しました。
今回、
講演・ワークショップをしてくださる先輩は、作家・伊藤 亜矢美さんです。よろしくお願いします。



まず、2回生は13時半から15時までワークショップに参加しました。(後半戦は講演終了後17時頃から)



今回、伊藤さんが教えてくださったのは、木版の凹版刷(ウッド インタリオ)です。
まず、板に自分が版にしたい絵を描いていきます。


その絵を描いた部分の板を三角刀とカッターを使い、カットします。


カットが終わると次はニードル、ニス、メディウムを使って描画。



今回は
凹版ということで傷をつけたところにインクが詰まります。




ニス、メディウムを板の表面に塗ると刷ったときに白くなります。
皆、伊藤さんと先生、副手さんに教えてもらいながら彫っていきます。
この作業を終えたところで15時。


ここで一旦作業を中断し、伊藤さんの講演スタートです。
講演では、伊藤さんが3回生だったときの作品から研究生の頃の作品、副手でいらした頃の作品、そして2010年現在までの作品をスライドで説明していただき、また作品を制作したころのエピソードも話してくださいました。


伊藤さんは身近なものをモチーフにし、作品にしてらっしゃいました。
おにぎりや座布団に可愛さを感じ、版のテーマにするという考え・感覚は私には無いものだったので衝撃&ほっこりしました。


個展、グループ展、賞をとられたときに感じたこともお話していただき、これから活動していく私達にとって、とても貴重なお話でした。

さあ、ここから後半戦。いよいよ刷りに向かってインクをつめていきます。
まず、伊藤さんにデモンストレーションをしていただきました。
版の上にハーレミューレをのせてしっかりプレス。
ドキドキ。
ぽっこりしたイメージが紙に出現。囲んでいた学生皆がおぉ〜と叫び拍手でした。


私達も版にインクを詰めて、余分なインクを寒冷紗で拭き取り、さらに新聞紙で拭き取りました。


いよいよ刷り。次々とハーレミューレの上にイメージが出現。ぽっこりして独特の風合いのイメージは紙の上に『存在』するといったかんじで生命力を感じました。


最後に伊藤さんの版も一緒にいれていただき、2回生全員の版を2枚の紙にプレスしました。



それぞれのイメージが存在を主張しながらも、一体感がありほっこりした合作が完成しましたヤッター!


最後に記念撮影。はいチーズ。

これにて
vol.3 『ようこそ先輩』のワークショップ終了です。
伊藤さん、貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。
すごく刺激的な一日でした。
この経験を生かして今後の制作を続けていきます。

また企画、セッティングしてくださった先生方、副手さん、先輩方ありがとうございました。

では、今日の授業報告でした。


版画コース2回生の杉本

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