2021年11月30日火曜日

1973年に発行された雑誌「みづゑ」をめくってみる。

「発言'73-現代版画」という、そのころ現代版画作家として活躍していた20人の版画家の特集だ。

当時大阪芸大の教授だった泉茂先生、また現在客員教授である中林忠良先生の名前もある。


1973年といえば48年前である。

当時は「版画ブーム」の渦中であった。

本人の顔写真入りで、それぞれの作品写真と3項目のアンケートに答えた文章が記載されている。




アンケートテーマ

A

多様化し、混沌としている現代美術のなかで、現代の「版画」は複数技術の進歩やメディアの多様化などによって、極めて流動的な現象形態のひろがりと変質を見せつつあります。

このような状況にあって、あなたはなぜ「版画」という表現手段を採り入れているのですか。また「版画」の固有の意味をどのように考えていますか。


あなたは「版画」の複数性とオリジナルの問題をどのように考えていますか。


C

あなたは。、現代の「版画」に新たな展開の可能性があると思いますか。それはどのような方向に求められるのでしょう。


この48年間にパソコンの普及やネット環境の進歩など、さまざまな変化があった。

家庭で簡単にプリンターを使って印刷できたり、一瞬のうちに全世界の人々に情報を発信できる時代になった。

アンケート項目Bの「版画」の複数性とオリジナルの問題は、当時と今では質問の鮮度が落ちたように思うが、それぞれのアンケートテーマを今、自分自身に問うのも良いかもしれない。(kusa.)



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