2014年3月31日月曜日

3月22日。

3月22日

リトグラフ卒業生、鈴木真紀です。


いかがお過ごしでしょうか?
あっというまに暖かくなって、河川敷の桜が綺麗な季節となりましたね。
「芸バスのカーテンぜんぶ開けてー!」と叫びたくなりました。


さて、今日は去る3月22日に催させていただきました謝恩会の記事を。


ご出席くださりました先生方、副手さん、3回生のみなさん、本当にありがとうございました。
ほんの短いお時間でしたが、思い出などお語らいいただけましたでしょうか。


2回生のころから何かとご心配をおかけしておりました2013年度4回生
いつも見守ってくださった先生方、副手さんのご助力のおかげで、なんとか次のステージを迎えることができました。


版画コースでの日々を振り返ると叱咤激励をいただいてばっかりでした。
その時は言葉の意味をよくわかっていませんでしたが、時間が経つにつれて徐々に身にしみてきます。


まさか大学生にもなって、こんなに気にかけて真正面から向き合ってくださる先生方に恵まれるとは思ってもおらず。
この版画コースで、学生活を送ることができて幸せでした。
これを糧に、また新たな経験をつんで大人になってまいります。


新4回生のみなさん、新3回生のみなさん、そして版画コースの一員となられる新2回生のみなさん。
困難な壁もたくさんあると思いますが、充実した毎日を楽しまれますことを2013年度4回生一同、お祈りしております。
みんなしっかりしてらっしゃるから大丈夫ですね!



それでは、ちょっと旅立ってきます!

版画コース卒業生の鈴木真紀

2014年3月28日金曜日

立嶋滋樹 絵画展 「尽の森 かわたれ」


立嶋滋樹 絵画展
「尽の森 かわたれ」

2014年3月21日[金・祝]〜4月2日[水]
10:00-19:00 3/27[木]休廊(最終日は17:00まで)
*ワークショップ開催時間には展示をご覧いただけません。


作家コメント
「尽の森」は、僕の造語です。 「尽」は、つきる、使い果たす。 「かわたれ」は、「彼は誰時(かわたれどき)」。辞書に聞くと、人や物の判別がつかない薄暗い時。夕暮れをさす「たそがれどき」に対して明け方に使うことが多い。とある。
 「尽の森(の)かわたれ」というタイトルに込めたのは、「使い尽くし、食い尽くした後に、明けて見えてくる情景」です。暗いイメージです。 震災以後、明るい絵を描く気になれない僕の、気持ちの一部を言い表しています。 けれど、解釈をかえて、もう一つの意味を見いだしたい。 その暗い森の中で、まだ私達に何か(一言で言い得るのは難しい、)残された可能性、又は、やるべきこと、それらを、「尽くす」ことによって見ることの出来る明るい夜明け。
 これから、現実の世の中がどうなっていくのかは、もちろん僕には分かりません。今、私達が選び進んでい
る方向はとても暗く感じますが、近代以降、(いや、もっと昔から?)人の世は、ずっと暗い一面を持っていたと言えば、それも間違いではないでしょう。ですから、尽くすべき「正解」などこの先も長く得られないのかも知れません。 ただそれが、これまでずっと繰り返されてきたことであればこそ、尽の森に可能性を期待して分け入って行くことも又、特別なことではないと思うに至り、少しづつ明るい絵を描こうと思っています。
2014.2.20 立嶋滋樹

■出品は、油彩画を中心に10点程の展示を予定しています。
お問い合わせ、作品写真等はGalleryキットハウスへご連絡ください。尚、立嶋滋樹ホームページを、
http://tateshima.net/ にて公開しています、併せてご高覧下さい。

■会期中ワークショップを行います。
※ワークショップ開催中は、展示会場を使用するため、作品の閲覧ができません。ご了承ください。
「モデルクロッキー会」
日時:3月29日 13:30~16:00
参加費:2,000円

91年、版画専攻リトグラフゼミ卒業の立嶋滋樹さんの展覧会です。

宜しくお願い致します。

近藤正一 × 浅野綾香 展 - 余白 -


近藤正一 × 浅野綾香 展
- 余白 -
これからの あれこれを めぐらす ばしょ

2014年3月24日[月]〜4月5日[土]
12:00~19:00 日曜休廊(土曜17:00まで)

http://www.2kwgallery.com/

紙版画作家の近藤正一さんと二人展をさせていただきます。
ことば表現のみの展覧会は初めての試みで今からとても楽しみです。
ぜひ みなさま いらしてくださいね!
浅野綾花

2008年版画コース銅版ゼミ卒の浅野綾花さんの展覧会情報です。

お近くにお寄りの際は宜しくお願いいたします。

2014年3月20日木曜日

HANGA SUITS Ⅱ

HANGA SUITS Ⅱ

2014年3月21日[金]〜3月26日[水]
12:00-19:00
(最終日は12:00-15:00)

http://www.flewgallery.jp/

浅井寛子 金澤信代 玉城久也 辻えりか 根岸一成 野島拓 日向山葵 福岡絵美 
ももせあずさ 山本紗也佳

小品の連作でつづる版画展。木版、紙版画、銅版画、木版リトグラフ、はがし刷りと 多彩な技法の作品が楽しめます。
会場の都合上お菓子・お花はご遠慮下さい。


版画コース4回生木版ゼミの浅井寛子さんが参加する展覧会情報です。
よろしくお願い致します。


2014年3月19日水曜日

ハネゾウ〜Spring Breeze 2014〜


ハネゾウSpring Breeze 2014
Haruka Miyamoto Illustration Exhibition

2014年3月20日[3月31日[月]
平日  11:00-20:00(L.O 19:30)
土日祝 11:00-19:00(L.O 18:30)
定休日 火曜日
※3.30()17:00まで
最終日は18:00まで

http://ehon.cafe-holo-holo.com/


10'シルクゼミ卒業、宮本明香さんの展覧会情報です。
お近くにお寄りの際はよろしくお願い致します。

2014年3月16日日曜日

芸術グループ ピットズ 第1回グループ展


芸術グループ ピットズ 
第1回グループ展
企画・主催 ギャラリーガイドネット

2014年3月20日[木]〜3月25日[火]11:00-18:00(最終日16:00)
http://www.art-express.co.jp/guide-net/hyogo/horikawa-b/index.html


アライヤスオ(絵画)御歌頭(墨絵)鈴木元康(油画)竹田康明(陶芸)富田祐里絵(版画)
平井芙実(イラスト・絵画)

版画コース2回生、富田祐里絵さんが参加するグループ展情報。
お近くにお寄りの際は宜しく御願い致します。

2014年3月14日金曜日

e. f. t. 展 -22世紀の芸術-


e. f. t. 展 
-22世紀の芸術-

2014年3月18日[火]〜3月23日[日]
11:00-19:00(23日は17:00まで)

アトリエ1616
http://www.atelier1616.com/index.html
〒556-0002 大阪市浪速区恵美須東1丁目16-16


アトリエe.f.t.による作品展「e.f.t.展」。今年は「22世紀の芸術」をテーマに掲げ開催いたします。まだ誰も見た箏のない22世紀の芸術をあらゆる視点から考えます。アトリエe.f.t.メンバー40人それぞれの答えをお楽しみ下さい。

http://eftosaka.com/top/

版画コース3回生の松浦知子さんが参加する展覧会情報です。
よろしくお願い致します。

2014年3月13日木曜日

関西8芸術大学版画ポートフォリオ展

4回生の池田です。
3月11日京都の石田大成社文化ホールにて「関西八芸術大学版画ポートフォリオ展」レセプション+プレゼンテーションがありました。


8大学ごとのテーマで版画をまとめた作品集=「ポートフォリオ」を展示する毎年行われている展覧会で、大阪芸術大学は今回は4回生20名の学生が参加しています。
プレゼンテーションではポートフォリオについてのテーマ、各大学ごとの環境や表現を発表し、様々な作品を鑑賞する場になりました。
以下、簡単ではございますがプレゼンでの要約を発表された順番で紹介いたします。

京都市立芸術大学

テーマは「擬態語」
作品のタイトルもバラエティーに富んでおり、自分の部屋の中を作品化した「ごちゃごちゃ」、生命のエネルギーの根源の一つとして菌糸やキノコ類などから作品のストーリーを想像させる「むくむく」、京都の花街の視点から舞子の白粉をつける行為に注目した「ぱたぱた」など、音のイメージを大切にした新しい視点での作品展開がなされていました。
身の回りの環境への観察力が作品から見られます。
和紙などの紙へのこだわりも作品を上品な形に仕上げていました。

倉敷芸術科学大学

倉敷芸術科学大学は8大学の中でも特殊な大学です。
版画専攻というジャンルはありませんが、「現代表現コース」という音楽、映像、立体、ジャンクアートなどのメディアが違う中で、デザインを通した版画表現をしている大学です。
プレゼンではコースの紹介に加え、過去に学生が行った展覧会の様子などを説明してくれました。

名古屋芸術大学

名古屋芸術大学はエディションをとるための技術や用途に応じた版の特性やバリエーションに力を入れている大学です。
決められた予算の中で作品をつくるという授業は聴いていて、非常に興味深い内容でした。
テーマは「Re:from」
「Re」「from」というと、メールの文章の始めと終わりにつけられるものですが、どちらにも「~から」という意味があります。人やものからイメージを受けたことを作品にし、そのイメージをまた他の誰かに伝える行為を自分たちに置き換えて作品をつくっていました。
作品を宛名、宛先のない封筒に入れて展示するというスタイルは、Twitterなどの若者のネットワーク体系を想起させるような内容でした。

京都精華大学

京都精華大学は版画工房の様子を動画で詳しく説明してくれました。
版画では関西で最も多い学生数でもあり、とにかく広い設備環境が特徴的です。
まるで厨房のような印象を受ける工房で、ポリマー版画やブックアートの授業もあるようです。
和紙や洋紙など原料から紙漉きをできる紙工房、大型プリンターや電動バンクライトなど本格的な撮影が可能なスタジオがあり、インクジェットプリントやフォトレジストエッチングなど多種多様な版表現から技法の面白さを感じる大学です。


京都嵯峨芸術大学

京都嵯峨芸術大学はリトグラフの工房はないのですが、1~4回生までが敷居のないオープンな制作空間で技法の併用ができる幅広い環境を有しています。
副専攻で油画や日本画も学ぶことができるようで、自由度の高い印象でした。
テーマは「お歳暮」
大学や日頃の生活での感謝を伝える気持ちを込めた作品集を今回は展示しています。

成安造形大学

成安造形大学は版画工房に木工や鉄工を加工できるラボがあります。
テーマは「出発」
参加者全員が3回生で、これから進路を決める自分自身の新たなスタートに向けての心境を作品化しています。
作品を包む箱のデザインをカバンに見立てるなど、ユニークな印象を受けました。

京都造形芸術大学

京都造形芸術大学は3回生から本格的に版画を専攻し、コラグラフ、リトグラフ、シルクスクリーン、木口木版、銅版を学びます。
日本一小さな工房と発表していましたが、そんな中でも多様な版種が学べることに驚きました。
自然からインスピレーションを得ている作品が多いように感じます。

大阪芸術大学



最後は大阪芸術大学のプレゼンでした。
自然の中にある緑豊かな大学と言えるでしょう。
テーマは「eat」
食べるという言葉から連想される形は、様々な関係性を含んでいます。 
今回は版画の素材感がもたらす味わいと食べることの味わいを、自分の表現と結びつくように表現しています。  


版画を専攻する中で同じような素材を使っていても、環境が違えば表現するものも違ってきます。
今回のポートフォリオ展ではそのことを作品で感じることができました。
お互いの作品に興味を持ち合える行事は学生に必要であり、今後もこのような場で様々な情報交換行っていければと思います。
各大学の関係者の皆様はどのように感じられたでしょうか。

以上、個性豊かな8大学のポートフォリオの展示となっております!
展覧会は明日、3/14[金]まで。
お時間がございましたら、是非宜しくお願い致します!

版画コース4回生の池田

2014年3月10日月曜日

VOCA展2014現代美術の展望 新しい平面の作家たち


VOCA展2014
現代美術の展望─新しい平面の作家たち

2014年3月15日[土]〜3月30日[日]
10:00-18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館 会期中無休
http://www.ueno-mori.org/

観覧料 一般・大学生500円 高校生以下無料
インターネット割引ミューぽんが利用できます
ぐるっとパスが利用できます

VOCA展とは
VOCA展では全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、全国各地から未知の優れた才能を紹介していきます。

VOCA展2014出品者 *作家名(  )内は推薦者
秋吉風人(森啓輔/ヴァンジ彫刻庭園美術館)、阿部未奈子(柳原正樹/富山県水墨美術館)、荒井理行(能勢陽子/豊田市美術館)、入谷葉子(寺浦薫/大阪府都市魅力創造局文化課)、臼井良平(川谷承子/静岡県立美術館)、大小島真木(山本丈志/秋田県立近代美術館)、大坂秩加(岡里崇/上野の森美術館)、大槻英世(平野到/埼玉県立近代美術館)、小川晴輝(ダリル・ウィー/美術ライター)、片山真妃(保坂健二朗/東京国立近代美術館)、狩野哲郎(西川美穂子/東京都現代美術館)、川北ゆう(山下寿水/広島県立美術館)、金光男(森山貴之/京都市立芸術大学ギャラリー)、指田菜穂子(川西弘一/高松市美術館)、佐藤香菜(大島徹也/愛知県美術館)、炭田紗季(高嶋雄一郎/岡山県立美術館)、染谷悠子(五十嵐卓/損保ジャパン東郷青児美術館)、高橋大輔(小金沢智/世田谷美術館)、多田友充(服部浩之/青森公立大学 国際芸術センター青森)、田中望(宮本武典/東北芸術工科大学美術館)、德山太郎(野中明/長崎県美術館)、友清ちさと(真武真喜子/Operation Table)、中村航(橋本梓/国立国際美術館)、西野由璃子(是枝開/神奈川県立近代美術館)、二艘木洋行(岩渕貞哉/株式会社美術出版社)、箱嶋泰美(田中龍也/群馬県立近代美術館)、橋本聡(成相肇/東京ステーションギャラリー)、伴美里(赤松裕樹 DIC川村記念美術館)、平川恒太(木村絵理子/横浜美術館)、松嶋由香利(池上司/西宮市大谷記念美術館)、山川さやか(豊見山愛/沖縄県立博物館・美術館)、山本雄基(佐藤由美加/北海道帯広美術館)、山本萌美(山下裕二/明治学院大学)      (以上 作家50音順*全て敬称略)

00'シルクスクリーンゼミ卒業の入谷葉子さんが出品しています。
宜しくお願い致します。

2014年3月9日日曜日

春休み紙漉き四国ツアー

 こんにちは、三寒四温の日々が続きますね。
夏が待ち遠しいです。


 今大学は春休み期間中なので、坂井先生と私たち版画コースの学生たちで日帰りで四国に行ってきました。


大阪府から車を走らせること約3時間、明石海峡大橋をわたって四国に到着!
まずは徳島県の吉野川市にある阿波和紙伝統産業会館にお邪魔しました。
こちらでは紙漉きの体験が行えます。


早速、紙の原料のことや和紙漉きの工程の説明をしていただきました。


紙は繊維質からなっています。
こちらが和紙の原料となる楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の内皮です。
これをアルカリ水で煮て、手でちぎれるくらいになったら小さな塵をとり、機械で繊維を細かく分離します。


そしてようやく私たちがイメージする漉き枠を用いた工程にすすめるのです。
漉く工程の前にはこんなにも手間暇がかかっているのですね。


上記の原料以外にも、竹、桑、木材パルプや新聞紙、さらには野菜やお茶やコーヒーの出涸らしもまぜることができるみたいです!
混ぜ込むものによって風合いが一つひとつちがっていて自分たちでもためしてみたくなりました。


さて、いよいよ紙漉きです!
紙漉きの方法には流し漉きと溜め漉きがありますが私たちは溜め漉きを体験しました。


「ねり」という木の根からとれるどろんどろんの水を繊維の入った水に混ぜることによって水中の繊維が底にたまりにくくなります。


各自思い思い、自らの和紙をデコレーションしました。
私はクッキーの型枠を使って色をつけました。

 

紙の水分を脱水機で抜いて


熱した板の上で乾燥させると立派な和紙に!感動!
普段制作で扱う和紙ですが、単なるイメージの支持体以上に、紙という物質そのものを強く意識する機会となる体験でした。
阿波和紙伝統産業会館のみなさん!
ありがとうございました!


紙漉きを終え駆け足で香川県丸亀市にある丸亀市猪熊弦一郎美術館へ。

河井美咲≪Doggy Dog≫

ただいま開催中の『あそびのつくりかた』展を見てきました。

会期:2014年3月1日(土)-6月1日(日) *会期中無休
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
◎観覧料:一般950円(760円) 大学生650円(520円) 高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料
*( )内は前売り及び20名以上の団体料金。
*常設展「猪熊弦一郎展」の観覧料を含みます。


小沢剛さんの『ふとん山』に登ったり。


河井美咲さんの毛むくじゃらの服を着て、子どもに戻ったように楽しみまくりました!


閉館時間ぎりぎりだったにもかかわらず入館させてくださり有難うございました!

その後コンビナートの夜景を見、うどんを食べ、温泉に入り大阪に。

中身がいっぱい詰まった楽しい一日でした。


版画コースにも紙漉きの道具がありますので、またみんなで紙漉きしましょう!
それではまた!