2014年6月30日月曜日

あぶらとり紙じゃないよ、雁皮紙だよ。

版画コース2回生の藤本です!
今回は銅版の授業ーっ!
雁皮紙というあぶらとり紙に使われる薄い紙に刷ることで細かい描画まで鮮明に表現することができます!


こんな感じで使う大きさに切って使います。


田中くんの作品で例
色をつけた和紙を入れることも出来てまたぐんと表現の幅も広がります!
なかなかたのしい!


すまこ先生と相談したり、時には雑談したりしながら試し刷りをしていきます。


ゆきちゃんがどっちがいいか悩んでいる所。
ちょっとした差で刷りの感じも変わります。
それがまた版画の面白い所!!!

こんな感じで自分の作品を最大限表現出来る方法を試行錯誤していきます。
時間も手間もかかるけど、綺麗に出来た時の感動は言葉に表せません!
次回の提出にむけて銅版ラストスパート!まだまだがんばるぞー!


ゆきちゃんと田中くんがポーズとってくれたのでこれでお別れ!
版画コース仲よしです*


版画コース2回生の藤本

2014年6月27日金曜日

久しぶりの銅版!

二回生の菊地です!
二回生になって初めての銅版の授業でした。


一回生の授業でも銅版で制作しましたが、さらに複雑な技法を教えて頂いて表現の幅が広がりました!


まずラインエッチングで主線を描き、さらにエッチングやドライポイントで黒い影をつけていきます。
ラインエッチングは、固形グランドを熱で溶かして版全体に塗り、ニードルで描写して、
それを腐食させることで鋭く繊細な線を描くことができる技法です。
私の作品の人物や背景の線は全てこの技法で描きました。


そのほかにもシュガーアクアチントという、砂糖と墨汁を混ぜた液を腐食させたい部分に塗り、版全体に裏止めニスという腐食止めを塗ってからお湯で墨汁を取る技法を使ってみました。
丸く模様がつく、銅板ならではの技法です。
服のシワは縁取りにし、他の背景などは松脂をかけアクアチントの技法で全体にトーンつけてゆきます!


腐食させる毎にグランドや松脂を溶剤で取らなければならず手間のかかる作業ですが、
薬品を使って絵を描くというのはワクワクします!
松ヤニを使った腐食を重ねると黒に近い濃い灰色がとても綺麗に出るので、鉛筆やペンで黒く描くのとは違った味の作品になるようにしたいです。


版画コース2回生の菊地

2014年6月20日金曜日

森本由貴子銅版画展 -シネマ画報 一枚の映画 vol.2-


森本由貴子銅版画展  
-シネマ画報 一枚の映画 vol.2-

2014年6月21日[土]~6月29日[日] 
10:00-18:00(日祝休)

http://www.sakoda-art.com/gallery/gallery/index.html

映画をテーマにした作品。
ゴッドファーザーやオズの魔法使い等の不朽の名作を作家なりに1枚の作品にしています。

2008年版画コース卒業の森本由貴子さんの展覧会情報です。
お近くにお寄りの際は宜しくお願い致します。

2014年6月17日火曜日

第7回 紅梅町版画工房展


第7回 紅梅町版画工房展
2014年6月16日[月]〜21日[土]
12:00–19:00
(最終日は17:00まで)

http://galleryhot.com/present.html

2006年銅版ゼミ卒業の豊島舞さんが参加するグループ展情報。
お近くにお寄りの際は宜しくお願い致します。

フォトグラムとピンホールカメラに挑戦!

こんにちは! 2回生の田中です!


今回の授業では、フォトグラムとピンホールカメラを行いました!
フォトグラムとはカメラを使わずに、印画紙の上に直接物を置き、露光させて制作される写真作品です。 
露光の作業は、シルクスクリーンの部屋の奥にある暗室を使いました。
部屋を暗くした状態で明かりを一瞬だけ点けて、印画紙に像を写し取ります。
そうして印画紙を露光させたのち、現像、停止、定着と3種類の液につけます。


まず1番手前の現像液につけます。
すると徐々に像が浮かび上がってきます!これは何度経験してもワクワクします!
続いて真ん中の停止液に20秒ほどつけ、3つ目の定着液に3分ほどつけます。
そのあと水に浸して、乾かせば完成です!


ガーゼなどの光が透ける物を感光すると面白い写真が撮れました!
みんな全てが初めての作業だったので苦戦しながらも楽しんでいました!


続いてピンホールカメラについてです。
ピンホールカメラとは、レンズを使わずに針穴(ピンホール)を開けた箱を使い、その針穴から入る光を利用して印画紙に像を写し取る、原始的な仕組みのカメラです。


曇りや雨の日だと上手く撮影することが難しいのですが、当日は晴れだったので良かったです!
今回は、お菓子の箱のフタにピンホールを空け、内側に印画紙を貼って作ったカメラで撮影しました。


撮影方法はピンホールカメラを固定して、しばらく放置しておくだけですが、その放置する時間が、箱の厚みや、天候などによって変わるので、撮影をやめるタイミングが難しかったです。


撮影した印画紙をフォトグラムと同じ様に3つの液につけて現像します。


続いて乾かした写真を印画紙と向かい合わせて露光したものを、また3つの液につけ、ネガとポジを逆転させて完成です!


ネガからポジへ、写真も版画なのですね!
今回の授業を活かして次の作品に取り組もうと思います!

版画コース2回生の田中

2014年6月14日土曜日

3・4回生合同!第1回全体合評!

5月30日(金)今日は3、4回生合同の第1回全体合評が行われました!
坪田先生原先生山本先生一圓先生坂井先生安井先生に合評していただきます。


今年度初めての全体合評です。
3回生は初めての合評でドキドキ、4回生も緊張していました。
それでは、何名かを取り上げて様子を紹介していきたいと思います。
はじめは4回生の合評です。



木版専攻の川島さん。
ドローイングを拡大したものをエスキースにして彫り進みの技法で作品を制作しています。
今回は墨でのドローイングだけでなく、写真やくしゃくしゃにした紙などもエスキースにし、色々な手法で制作を進めていました。



こちらは銅版専攻の杉浦さん。
エンボスやディープエッチング、メディウムの凸版刷りなど今まで使っていなかった技法に挑戦しています。
モチーフになっている子どものポーズはドローイングして気に入ったものをエスキースにしていくそうです。



こちらはリトグラフ専攻の鈴木さん。
音とガラスに密接な関係を感じ、音が空気に浸透するイメージをよりよく伝える為に
筒状のガラス容器に作品を入れ込んでいます。
作品と容器の兼ね合いが今後の課題の一つのようです。

続きまして3回生の合評です。



まずはシルクスクリーン専攻の延生さん。
色が絡み合う様をドローイングしている際にマーブリングを思いつき、
マーブリングによってできた模様を気に入ったため作品に使用したそうです。
派手な色同士を組み合わせてどれだけ美しく見えるか、ということを大切にして制作しています。



こちらは木版専攻の小林さん。
誰にでもわかるモチーフでそのモチーフの良いところを引き出したいと思って制作に取り組んでいます。
刷り方にも工夫をしており、刷りの際に偶然できた表現もあったそうで、偶然を上手くコントロール出来れば、と話していました。



続いてリトグラフ専攻の宮本さん。
春のイメージと夏のイメージの作品です。
模様や色を意識して制作しており、模様のイメージをどのように見せていくかが今後の課題のようです。


3、4回生の皆さん合評おつかれさまでした。
それぞれに先生から頂いたアドバイスやこれからの課題が見つかったと思います。
前期もあと半分、1年間はあっという間です。
時間や環境を有意義に使ってしっかり制作してくださいね!

版画コース副手の業天

2014年6月13日金曜日

どきどきの合評!

版画コース2回生の藤本です。
今日はシルクスクリーン課題の合評でした。


やはり何度やっても合評って緊張します!
最初に作ったコラージュとシルクスクリーンの作品を並べ順番に発表です。


坂井先生がひとりひとりに丁寧に深く質問してゆきます。
緊張して上手く作品の説明ができないみんなの本音を引き出してくれます。


何度やっても合評って緊張します!
私は合評までに作品が完成しておらず、コラージュ作品と5版分のフィルム原稿を観てもらいました。


先生からは見せたい部分を作り込んでみようと言われました。
私もその辺りが気になっていたので、次はぐっと中身の詰まった魅力ある作品を作りたいと思いました。


まだ作品は仕上がってはいませんが、まだまだ修正点の多い状況です。
次にやってみたいことや挑戦してみたい事が沢山出てきたので、私にとっては実りのある課題となりました!


最後に坂井先生から「版画ってとっても色んなことが出来る同じ作品でも簡単に色味を変えることが出来る」「写真をそのまま版にする事も出来るし葉っぱや物も版にできるそう考えると可能性って無限に広がっていくよね」


これから作品を作っていくにあたってわたしがとても心に残った言葉でした。
なんだかぱっと光がみえたようなそんな気がしました。

次回はピンホールカメラに入ります!
初めての授業でドキドキですが
次回も頑張ります!

版画コース2回生の藤本

2014年6月10日火曜日

日下部一司 展「定常波」

日下部一司 展
「定常波」
2014年6月10日[火]〜6月22日[日]
12:00-19:00
(月曜休廊・最終日17:00)

http://keage-g-suzuki.com/


定常波とは、波形が進行せずその場に止まって振動しているようにみえる波動のことです。
例えば水面がゆらゆら上下に波打っているのに、ある箇所だけは不動の位置があり、つまり「停まって振動している」ような波動のことです。
実は、この言葉は偶然調べものをしていて知ったのですが、そういう存在については何となく以前から感じていました。
空間にものを置くと言うことは、静かな水面に石を投げ入れるようなものです。つまり波が立つ。
作品の展示や人の移動によって、会場には大小の波を生ずるわけですが、これらの波に影響を受けない「点」の位置を以前から感じています。
空間の中の不動の「点」です。今回の展示は、そのような不動の点を意識し、コントロールを試みる展覧会です。
作品点数は極力少なくし、画廊空間へ いい具合に石を投げ入れるという、最近では古くさくなったかもしれない「空間へ関わろうとする」試みです。(引用元



1976年卒業の日下部一司さんの展覧会情報です。
よろしくお願い致します。



2014年6月9日月曜日

Asano Ayaka Solo Exhibition


Asano Ayaka Solo Exhibition
2014年6月14日[日]〜7月21日[月]
月曜-金曜 15:00-22:30
土曜-日曜 13:00-22:30
(火曜休廊)

http://amenohicoffee.blog134.fc2.com/

2008年銅版ゼミ卒業の浅野綾花さんの韓国・ソウルでの展覧会情報です。
お近くにお寄りの際はよろしくお願い致します。
webstoreでも作品を販売されています。
詳しくはこちらhttps://asanoayakato.stores.jpをご覧下さい。



2014年6月5日木曜日

Rakkaus



Rakkaus
2014年6月11日[水]〜9月21日[土]

http://www.tuusula.fi/sivu.tmpl?sivu_id=2486


版画コース卒業生、フィンランド在住の久富真由美さんが参加するグループ展情報。
展覧会タイトル"Rakkaus"とはフィンランド語の”愛” LOVE。

http://mayuminiiranenhisatomi.fresh.li/sets/paintings_2013