2014年12月31日水曜日

ゆくとしくるとし2014-2015

新古今集にこんな詠があります。

へだてゆく世々の面影かきくらし 雪とふりぬる年の暮れかな」 
藤原俊成女(ふじわらのとしなりのむすめ)
解説
“振り返ればいろいろなことがあったけど、年の暮れに降るこの雪がすべて忘れさせてくれるようです”

深々と心に響くいい詠です。
明日の天気は荒れ模様、雪もちらつくそうです。


今年もあと数時間。
大晦日は香川県にて、うどんをすすりながら、しみじみと今年一年を振り返っている坂井です。

2014年版画コースのみなさんにとってどんな年だったでしょうか?

僕にとってこの一年、変わりゆく時代を感じつつ、この場所で伝えるべきことや、残すべきことの意味を考えさせられた年でもありました。

ひたむきに”版画”に向き合う学生の姿は輝いています。
どうか、これからもこの素敵な場所がありつづけますように。
そんな思いで年の瀬を迎えております。


明日で版画コースブログも6年目を迎えようとしています。
5年間をとおして綴ってきたことは、版画コースの学生、スタッフ、卒業生達の出来事です。
来年もがんばって更新してゆけることを信じて!
今後とも大版画ブログを宜しくお願い致します。

そして!版画コースの皆さん!
新たに来るべき2015年が明るく元気になれる良い年でありますように。
頑張りましょう!

どうか良いお年をお迎え下さい。

版画コースの坂井

副手さんから年末のご挨拶


副手になって2年目。
その2年目ももうすぐ過ぎ去ろうとしています。
後期に入ってからは特に時間の流れが早いように感じました。

さてさて、皆さんにとって今年はどのような年でしたか?
それぞれに様々な出来事があったと思います。
楽しいこと、うれしいこと、かなしいこと、憤ったこと、苦い思いをしたこと……
色んな経験をし、色んなことを感じたのではないでしょうか。
学生時代の今しかできないことや今だから感じられるものがたくさんあると思います。
どうか限られた時間を大切にしてくださいね。

それでは、今年もありがとうございました。
皆さんよいお年をお迎えください。

版画コース副手 業天佳奈子



今年もあっと言う間に年末で、驚きを隠せない副手の久保田です。

今年は皆さんにとってどのような年でしたか?

私は研修旅行でサンフランシスコに行ったり、京都でグループ展に参加させていただいたり、仕事もプライベートも刺激があった一年でした!

来年はどんな年に年にしようかと、今から楽しみです。
来年は副手3年目、自分に何ができるのか考えながら、制作も仕事もして行きたいと思います。

年明け直ぐ、後期展示が始まり卒展まで忙しない日々になりますが、皆で乗り越えて行きましよう!

それでは皆さん、よいお年を◎

版画コース副手 久保田晴名



今年大学を卒業し、初めての副手。
通う場所は変わらないのに学生の時とは全く違う周囲の環境にてんやわんやし、あっという間に過ぎた2014年でした。
振り返れば緊張で常にドキドキしてた気がします。
挙動不審でした。
まだまだ至らない点が多く、沢山の人に助けてもらい、迷惑をかけてしまった事と思います。
来年も勉強、学習の1年です。
年明けにはさっそく展示が待っています。今から既にドキドキです。

2015年はどんな年になるでしょうか。
皆さん良い年末年始をお過ごし下さい。

版画コース副手 田中薫子


2014年12月28日日曜日

中林先生特別講義『今年最後の…』

こんにちは!

2014年最後の実習は、中林忠良先生が特別授業をしてくださいました!
今回の特別授業は『リトグラフの原理を応用した銅版への写真転写』に挑戦します!




まずは転写をしたいイメージを事前に用意しました。
転写したいイメージはトナー印刷をしたモノクロの原稿にしておきます。



イメージの両端下箇所に見当をつけ、アラビアゴムを原稿の表面に塗り、乾燥させます。


乾燥させている間に、版の準備!
プレートマークを付けて、版面をホワイトガソリンで綺麗にしておきます。


また、今回の転写では版面に油分があると上手く転写できないので、版についた油を『スーパーオレンジ』という多目的クリーナーで落とします。



版の表面の油膜を醤油で洗い流す事が多いのですが、このクリーナーを使用する事で


しっかりと油分を洗い流す事ができます。


版面に触れないよう注意しつつ、自然乾燥
原稿に塗ったアラビアゴムが乾いたら、水で洗い流します。
綺麗に洗い流せたら、次はフィルムの上でインクをのせる作業です!


原稿が乾かないように水をつけたウエスで湿しながら、ウエスをクルクルと丸めた手作りのタンポを使い、
インクをのせていきます。


このインクですが、粘り気があると原稿にインクがのりすぎることから、タックレデューサーという粘り気を無くす
メディウムを混ぜて使います!
(このタックレデューサー、日本では販売しておらず、アメリカからの輸入でしか購入できないのだとか…)

また、冬は更にリンシードとタルクを混ぜると良いそうです。


アラビアゴムとトナーが反応している為、インクはトナーの部分にのみ乗ります。


力加減に注意しながら、ポンポンとインクをのせて


原稿の全体にインクをのせたら、原稿を水で軽く洗い流します。
こうすることで、余分なインクが少し流れるそうです!


原稿を持ちやすいように、濡らしたコピー用紙に貼り付け、版に原稿を乗せます。


『手つきが重要!』とアドバイスを受け、緊張しつつも無事に原稿の貼り付け完了。


ばれんで版にインクを定着させ、原稿を剥がします。



冬はドライヤーで原稿を温めながら剥がした方が綺麗にインクがのるそうです。
ただし、版の方を温めるとインクが版につかないので注意!


インクが版面についたら、水性のハードクランドを流し引きし、乾かします


表面がある程度乾いたら、版をウォーマーでバーニング(熱する)させます。熱することで、
グランドの定着がより強固なものとなるそうです。
版が常温まで戻ったら、いよいよインクを剥がしていきます。


ホワイトガソリンでもインクは拭き取ることが出来るのですが、ここではセロハンテープを使います!!


セロハンテープで剥がすことによって、剥がした後に少し油分が残り、
アクアチントをしたような効果が得られるのだそうです。
セロハンテープでペタペタと地道に剥がしていき


綺麗に剥がせたら腐食です!
季節や腐食液の状態、版にもよりますが、この日は計40分腐食させました。
2014年の実習はここで時間となり、版への描きこみや刷りはまた後日!


貴重な時間をありがとうございました!!


銅版3回生

2014年12月27日土曜日

掃除は命!

今年もあとわずかになりました。
2回生の松下です。


今回は普段使っている実習室のお掃除です。
普段から使っている道具や実習室なので気持ちを込めて掃除します!!


版を刷るときに使った道具を改めて拭くと汚れが意外とでてきてこまめにしっかり掃除しないといけないなと感じました。


良い作品を作るためには良い環境を!
腐蝕室の床に敷いてある新聞もきっちり張り替えます。



小さな道具もしっかりと掃除しました。


掃除が終わって、田中くんが 途中の作品と一緒に決めポーズをしてくれました。

2回生も最終課題に入り、個人個人が計画をたてて挑んでいます。
 しかし マイペースが多いクラスなので焦る人がちらほらでてきました。
冬休みの間も使って自分の力いっぱいの作品ができることを頑張っていきたいです。
年明けの作品のお披露目が楽しみです。


版画コース2回生の松下

2014年12月25日木曜日

Merry Christmas !!

Merry Christmas !!

今年も募集いたしました!
版画コースの皆さんのイブの過ごし方!レポートしてもらいました!


3回生の家村果奈
毎年クリスマスは家族と過ごしていましたが、今年は初めて家族以外の人と過ごしました!
制作に追われています!


3回生の富田祐里絵
有馬温泉へ!
お風呂上がりに有馬サイダーを飲みました!
美味しかったです!


3回生の小林未佳
小林未佳です!
イブはバイトの後、彼氏と居酒屋へ。
クリスマスっぽくフライドチキンを食べましたよ~。
楽しいクリスマスと幸せな新年になりますようお祈り申し上げます!


3回生の森茜
銅版3回生、森です!
私は、クリスマスケーキを作りましたー!
夜中に友達3人で爆弾カロリーを摂取し、明石家サンタで大爆笑。
私にもイケメンのサンタさんが来てくれる事を願う。


3回生の浅原希里
とある大手配送会社のインターン行ってました。
メリーークリスマス!!


4回生の鈴木江理
4回生鈴木です。
紅茶とケーキをお供に親子で過ごしました。


4回生の伊藤康俊
ちょっと洒落こんで。
電気を消してアルコールランプで仄かな灯りの下シャンパンを飲んでます。


副手の久保田晴名
副手の久保田です◎
クリスマス•イヴはライオンキングを初観劇しました!
感動いっぱい!!皆さん素敵なクリスマスをお過ごしください◎


副手の業天佳奈子
夕食を友達の家でいただいてきました。
食後にパウンドケーキも……感謝です!
ごちそうさまでした。
みなさまよいクリスマスをおすごしください!


副手の田中薫子
忘年会もかねて、友人とご飯食べました。
とりあえずサミシマスは回避!
来年行きたい所についての話になり、ああ来年も変わらず遊んでくれるんだなぁとしみじみ思い、心の中で拝みました。


4回生の中村久美
祖母から万年筆のプレゼント。
初めてもつ万年筆。
どんな言葉から書きはじめよう。


4回生の中田安沙日
今年のクリスマスはお菓子パーティー用のお菓子を作りした!
家族にも友達にも喜んで食べてもらえてとても嬉しい1日でした!


2回生の藤本加奈
わたしはクリスマスもバイトですが、バイト先もクリスマス一色。
みんなでサンタさん着てオードブルもあって素敵なクリスマスでした♡


そしてわたくし坂井淳二は

坂井淳二
制作に追い込まれた生徒から、どん兵衛の差し入れが!
皆でカップ麺をすすっていましたー!


みなさんレポートありがとうございました!
素敵なクリスマスをお過ごし下さい!!


ん?

落ち担当の大学院1回生の池田くんから。。

院1回生池田順一
ボーリングです!
クリスマスなので、ターキー取りまくるぞ〜☆





池田くん。。それじゃー落ちないよ。。

楽しいクリスマスと幸せな新年になりますようお祈り申し上げます!

Merry Christmas and Best Wishes for a happy new year !

版画コースの坂井

2014年12月24日水曜日

寒くなってきましたが、実習は変わらず続きます。

手がかじかんで、いちだんと作業が大変に感じる冬!
2回生の菊地です。


今回からリトグラフ・シルクスクリーン併用版に入ります。
リトグラフとシルクスクリーンの特徴、効果を考えながらエスキースを完成させます。

二つの版種を併用するとき一番大切なのは、見当合わせ!


田中君が複雑な版の組み合わせの構想を練っています。

リトグラフは"引きつけ見当"を使います。
ベンガラシートを使いアルミ版に"見当"をトレースすることを忘れずに! 
私は忘れてしまったので、あとあと面倒な事になりました・・・。


リトグラフの製版は第一製版後に時間をおく必要があるります。
効率よく制作を進めるために、リトグラフの版から描きます。


アルミ版への描画は今までと同じやり方で描きますが、シルクスクリーンのイメージを重ねたとき、見当ズレがおきないよう正確に描画します。


リトグラフ第一製版の後、次はシルクスクリーンの製版です!
しかし、、まず改版…






感光乳剤を剥離液と洗剤で落とすのですが、古い版は簡単には落ちません…
松下さんは力を入れてスポンジでゴシゴシしています。

今回の課題は提出期限まであっという間!
皆、気持ちも焦り気味に制作しています。

師走を迎えた2回生版画実習も残り少なくなってきました。
最後の提出作品、決して手を抜かずに完成させます!

版画コース2回生の菊池