2014年9月7日日曜日

わくわく木口木版!

長い長い夏休みももうすぐ終わりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
木口木版のスクーリング2、3日目の様子を、リトグラフ3回生の富田がお送りします!


手元を明るくするため、スタンドライトで版木を照らしつつ慎重に彫り進めていきます。こうすることで彫り跡が見やすくなります。


ビュランは直進の彫りしかできないため、曲線を彫る場合、版木ごとくるりと回して曲線を描いていきます。


ある程度彫り進めていく都度、彫った溝にチョークを詰めて線を確認します。


版木を彫り終えたら次は刷りです!
インクはリトグラフと銅板の黒インクを混ぜて使います。


インクを付けたローラーを転がし、隅々まで丁寧に版木にインクを乗せていきます!


刷りに用いる紙は雁皮紙などの薄く丈夫な紙を使用します。
当て紙を敷いて、ばれんで刷り上げます。


雁皮紙だけでは保存や展示に向かないので、補強のため裏打ちという作業を行います。
洋紙に描画面のみにしっかりと糊付けし、貼り込みます。
余った余白をカッターで切り取り、完成です!


木口の版木は、板目の版木よりも版面の木材が堅く緻密なため、細かな線が出せます。
白と黒の美しさが際立ちます。


また、版木の形が、画面の輪郭になるところにも味わいがありますね!

私は終始慣れないビュランの扱いに四苦八苦していましたが、齋藤先生のビュラン捌きは、何十年も木口木版をされていただけあって、無駄のない洗練されたものでした。
先生の自在に扱えるようになるには、修行を積まなければならないんだと、実感!


普段の授業では出来ない貴重な体験が出来ました。
本当に楽しかったです!
齋藤先生、3日間親切に指導してくださり、有難うございました!

0 件のコメント:

コメントを投稿