2014年9月6日土曜日

夏だ!ビュランだ!木口木版だー!

お久しぶりです、銅版3回生の森茜です!

大阪芸術大学の学生は夏休み真っ只中。
作品を制作する人、旅行に行く人、実家に帰る人と、皆さん充実した夏休みを過ごしているようです!


そんな中私は、版画のスクーリング授業齋藤修先生の木口木版の授業があるというので参加させていただきました!


木口木版というのは木を輪切りに切り出した硬質な板を版木として使い、ビュランという道具を使って掘ることで精密で繊細な表現が出来る版技術です。


今回使う黄楊(つげ)の版木です。
他にも桜や椿の木も版木に使えるそうですが、黄楊(つげ)の木が一番硬く、木口木版の版木に向いています。
木をそのまま輪切りにしているので、その形を利用して作品を作る場合もあるそうです。

版木を選んだら、まず始めに裏面を甍(いらか)紙で覆います。
テープで固定して裏面が傷つかないように保護することで、表面を使った後、裏面でも作品を作ることができます。


次に版面に水を少し加えた墨汁を塗ります。
こうすることで、ビュランで版を彫った際にどこを彫ったかが分かり易くなるそうです!


あらかじめ考えてきたイメージをトレーシングペーパーを重ねて写し、反転させます。
版木の上に、版木サイズに切ったカーボン紙をとトレーシングペーパーをのせ、周りをマスキングテープで留めます。
トレーシングペーパーをペンなどでなぞってゆけば、イメージが版木に写っていきます。
ここまでは、私がいつも作っている銅版とほとんど行程が一緒なので、作業がスイスイ進みました。

後は、ビュランで版木を彫るのですが、ここからが難しいポイント!


それは、ビュランの持ち方。
中指、薬指、小指でビュランの丸い部分を持ち、手の平にビュランのお尻を押し付けます。
そして、残った親指と人差し指で長い刃の部分を摘まむように持ちます。
鉛筆とはまた違った持ち方に皆、四苦八苦!
ビュランがすっぽりと手に納まりません。
先生は「10年もすれば使いこなせるようになる。」と仰っていて、ビュランの難しさがよく分かりました。


明日からは版を彫り始めます!

ちゃんとビュランで彫れるかどうか不安ですが、初めての作業にワクワクもしています!
納得のいく作品が作れるように頑張ります!


版画コース3回生の森

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