2012年2月29日水曜日

一週間、海外研修(CCA)に行ってきました。

こんにちは!
版画リト3回緑茶より前茶派、岩崎です。

少し遅くなりましたが、先日の海外研修でサンフランシスコ美術大学(CCA)に行き、感じたことを少しお話したいと思います。(・ω・)

CCAに初めて足を踏み入れたのは、初日。
交流展示会のオープニングパーティーでした。
展示会に出向くと、すでに先に送っていた作品は飾られ、入り口には、「PLACE=BASHO」という、今回の展示会のテーマが。
「BASHO」を見て、何故松尾芭蕉?と思ったのは内緒です。
オープニングパーティーということもあり、ピザやらフルーツやらカラフルなクッキー等も用意してくれていました。
そして食べ歩きながらの作品鑑賞。
なんともアメリカンな感じです。


暫くすると、CCAの生徒達も集まり、交流が始まりました。
私自身、英語はペラペラのへの字くらいしか喋れず、最初は友達と固まってショゲショゲ様子を伺っていました、が。
国際部から引率で来てくれた久野さんに背中を押してもらい、自分の作品を長く見てくれている人たちに話しかけに行き、コミュニケーションをはかることに成功。
英語でしたが、「こうだから、ここがいいよね。」等、具体的に作品について話してくれるし、自分でも気づいていなかった所を指摘してくれたため、すごく勉強になりました。

CCAの生徒の作品を見て思ったのですが、まず、センスとかいうその前に描画材の使い方が断然上手い。
版の作り方が丁寧で、版画としての作品が出来上がっているように感じました。

仲良くなったCCAの生徒の子からホームパーティーの招待を受け、お家に伺ったのですが、ルームシェアしているお家は広く、アトリエスペースもあり、そこには、友だちの作品や自分の作品がたくさん飾られていました。小さなことですが、作ってきた作品と向き合うということは、これからの制作欲にも関わるし、とても大事なことなような気がしました。


また、CCAの生徒は皆、本気でした。
プロ意識が高く、もの作りに対して凄く真剣だったことが、CCAを見学して強く印象的でした。
工房を共に見学した際、疑問に思ったことは間を選ばずすぐに質問し、また帰る際に自分の名刺を渡し、何かを残していく。
一瞬なチャンスを逃そうとしていない姿を見て、本気具合が違うなと思ったことの一つです。

そんな生徒達をバックアップする学校事態も素晴らしいシステムがたくさんありました。
実習室とは別に、個々それぞれの部屋をかまえ、そこでは版画だけでなく、油彩や彫刻など、色々な分野のもの作りを行うスペースが設けられていました。


コースで分かれてしまうと、どうしても、そのコースだけの制作に必死で、家に帰ってやろうと思っても制作するスペースもなく、しょうがなくまた別で部屋を借りるなど、手間もかかるしやる気も削げるような日本の環境に比べ、羨ましいものでした。
また、デザインや建築の校舎を見学しに行った際、学校は24時間体制でいつでも制作できるようになっているとこも、日本の学校と違うところではないか、と感じました。
CCAを見学して、日本の大学は、大学がルールを決め、それに生徒が合わせ学校に通うことに比べ、CCAは、生徒に合わせたルールが多いことに印象を受け、より過ごしやすい環境を提供していることが、生徒の制作欲にも繋がっているのではないかと思いました。

最後の日に銅版monotypeの共同製作実習がありました。


その時私はCCAのグレッグ先生という方と作品交換をするという夢のような出来事もありました。
私の作品と似たような作品があるから今から刷って、君にあげると言ってくれたため、作品を貰えることができ、さらに原先生にそのことを伝えると、交換するって言うてたから、交換してきなさい。
とのお言葉を頂き、作品交換をするという出来事に至ったわけです。
先生は凄く喜んでくれ、大事にすると言ってくださりました。
些細な出来事かもしれませんが、CCAに何かを残していくという事ができたのは、私の中で凄く大きな思い出に残る出来事でした。


この海外研修で毎日が刺激的で制作欲を高めることばかりでした。
制作に対しての考え方がガラリと変わり、今までの制作に対して辱めを覚える程です。
この海外研修に、三回生で行けたことは本当に幸せなことだと思いました。
このような機会を設けて下さった、原先生をはじめ、学校の方々に感謝です。
版画コースに来て本当に良かったと思える出来事となりました。

長くなりましたが、それでもまだまだ書き足りません。つたない文章でしたが、少しでもこの思いが伝われば幸いです。(._.)φ


版画コース3回生の岩崎

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