2016年6月20日月曜日

梅雨時のミカヅキモ

こんにちは、早いことにもう2度目の更新です。
二回生の前田です!
今日は昼頃から突然雨が強く降り始め、梅雨の訪れを感じさせられました。


さて、更新も一周しおおまかなシルクスクリーンの流れは書かれたということで、今回は補足的な説明をしていきたいと思います。

まず初めに、「見当」についてです!
見当とは、多色刷り(複数の色を使って版を刷ること)をする際、色がズレないよう毎回紙の位置を固定するために用いる目印のことです。
極端な例にはなりますが、リンゴの輪郭を画面中央に刷ったのに、中の赤色を画面右に刷ってしまったらとても不恰好ですよね。
見当は、そのような事故を避けるためのものなんです。
また、「見当をつける」という日本語はこれが由来だそうですよ。

では、実際の作業工程を書いていきます。




最初に、紙のどの辺りに刷るのかを調整していきます。
調整には1枚目の写真のように、印刷用紙の横に補助の紙をつけ、これを動かすことで版と紙が写真2枚目のように接してる状態でも自由に微調整が可能になります。


その後、このように小さな紙片(見当)を、紙の一角と一辺に合うようにL字に貼っていきます。地味な作業ではありますが、この過程を怠ってしまうと以降の作業全てに支障が出るほどに重要です。


続いてこれは、シルクスクリーンで刷る際のインクのベストな状態(柔らかさ)です。
写真のようにインクがヘラから三角に垂れるぐらいがちょうどいいらしいです。


最後に、僕はシルクスクリーンでの二作品目としてミカヅキモを描きました。
これは、「シルクスクリーン→アンディ・ウォーホル→コーラの瓶などの同じイメージが何個も並んでいる絵」という連想から、複製が可能なシルクスクリーンで、分裂や増殖が可能な細胞・微生物を描いてみたら面白いんじゃないかとコンセプトを決めるときに考えたからです。


今日で感光・目止めを終え、次回はいよいよ刷りなので楽しみです!

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