こんにちは☆
今年3月に卒業したてのリトグラフ専攻のミヤジマです。
皆さん進級おめでとうございます☆
今日、大学へ遊びに行って来たのですが、GWに入ってあまり生徒もいないかな?
と思いきや4回生と3回生が一生懸命、版画と向き合っていて後輩を見守る私としてはとっても微笑ましく嬉しい気持ちになりました♪
私たちが4回生だった頃の3回生も今や立派な4回生の顔をしていて2、3回生をしっかりリードしているようです^^
みんながんばれ~!
さてさて話は変わりますが、リトグラフではこの方無しには制作はありえない!
というくらい大変お世話になっている「クラタ商店」さん♪
版画コースでは3回生からお世話になるので、2回生には面識がないかもしれませんが
毎年、前期と後期にたくさんのアルミ版と、リトグラフの道具を持って来てくださるのです。
卒業後、自宅に小さな版画工房を作るため、中古の製版ローラーを譲って頂こうとローラーの状態を見るため工場にお伺いしてきました☆
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgSG4DyzBosNbxFoGSBnZyVXFiU5pMhIwJcUozoawrfP9iyVZA3XTkJLBIK9lKI6BWkm7R_FFZCj3Jz4eX1rL7MpTnbBaL_o0v6DSNTlAxSYQg4QJNQUAGIn3GEf_7pyfWOjxasjZdbRAw/s400/kurata_1.jpg)
大学に来て下さる時の雰囲気とはまた違った、キリッと凛々しい笑顔で出迎えていただきました。
”職人さん”という言葉が似合います♪
もう何十年もこのアルミ版を研磨されてるそうで、今の工場に移られてから40年くらい経ったかなぁとおっしゃっていました。
使い込まれた機材や床の様子から長い年月が伺えました。
冷暖房器具が見当たらなかったので聞いてみたところクーラーを取付けたら粉塵で故障ちゃって1年もたなかったとか。
お伺いした日はまだ桜の花が咲き始めの頃でしたが、ちょうど雪が降った寒い日で、工場の中も寒かったのですが、クラタさんは薄手の作業着にもかかわらずシャキッと立っておられたのが印象的でした。
アルミ版をどうやって研磨しているのか、工場内を少し見学させていただきました♪
↑このガラス玉、どのように使うと思いますか?
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhgNnJu8xSgQCskhnkKO-7GZa-8qtwJ5tN2dbunIhxJPCOz-6GOMJK_hHl_eUxcmC1V9dUhDlG9gxP4NXSrL8XEQv50vGoLmp94UthFXJYR7-83Vdst4Q4IFjAJzBfSmErsbcEU7HmgJDc/s400/kurata_4.jpg)
大小様々なガラス玉と研磨パウダーを入れてスイッチを入れると、巨大な長方形の機械が左右に揺れ始めます。
結構、音も大きい(@ @)!!
この機械の中にアルミ版の菊全サイズが2枚入るそうで、揺する作業を約40分続けるとやっと1回目の研磨行程が終わるそうです。
訪れた日は、工場の中でこの機械が2台作動しているようだったので、約40分で4枚。
他にも様々な行程があるそうで、1日でできるアルミ版の枚数は数える程少ない!!
以前からアルミ版を研磨する作業の大変さは伺っていましたが、ここまで大変だとは…
アルミ版をもっともっと大切に扱わなければ…
と強く心に思ったのでした。
そして同じようにアルミ版を使っている後輩たちにも、このことを知って欲しいと思いました!
「ガラス玉は大きいのだけじゃだめなんです。
こうやって研磨されて小さくなったガラス玉も入れてあげると、大きなガラス玉の隙間に小さいのがちゃんと入って、細やかな研磨ができるんですよ♪」
そう言いながら洗ったガラス玉を乗せた手の平が、たくさんのことを語ってくれている気がしました。
菊全1枚で約1600円。
クラタさんの愛情で研磨されたとっても使いやすくて優れたアルミ版♪
これからも大切に使わせていただこうと思います^^
版画コース卒業生の宮島
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