こんにちは!二回生の前田です。
11月ももう終わりに近付き、時の流れる早さに驚くばかりですね!
今日はみんな版を彫る作業が中心で、一生懸命手を動かしていました。
主版法で制作していた僕は、主版(輪郭線などが描かれている版)を彫り終えた時点で一度版を洗い、刷りの準備をしました。
さて、では一体なんのために刷りをしたのでしょうか?
その理由はズバリ、主版法とはその名の通り、一つ主になる版を作った後に、"それを基準として"色付きの版を作るという制作方法だからです。
主版=基準ができた時点でそれを薄い紙に刷り、主版のイメージが刷られたその紙をまた別の版木に貼り付ければ、とてもスムーズかつ正確に色の版の制作に繋げられるというわけですね。
簡単に言ってしまえば、色の版を作りやすくするために主版のイメージをトレージングペーパーで写すようなものです!
主版。これを薄い紙に刷ると・・・
そしてあとはこれを裏返して版木に貼るだけです。
実習の最後に、先生から三点目の制作「木版での凹版」について教えていただきました。
なんとこれは、版に付いたインクを、ニスを用いて拭き取ることで銅版のような凹版が木版でも可能になるという理屈だそうです。
寒冷紗や画用紙を版に貼り付けたり、絵の具を塗ったりするそうなので、個性が出やすくとても面白そうな表現ができそうですね!
しかし何より今は多色刷りを完成させることが第一です。
寒さに負けず、次の実習もがんばっていきます!
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