2014年5月30日金曜日

感想を一言で言うなら「とても大変!」

こんにちは版画コース二回生の宮森です。
前回は完成したコラージュを5版に分版し、色や表現によって様々なフィルムに写していきました。
シルクスクリーンの課題もいよいよ終盤です。
フィルムにそれぞれの版を写し終えたところで、いざ刷りへ!
と、なると思っていたのですが、まだ刷るまでの準備があります。
まずは解版です。

昨年の二回生の使用した版を再利用。
印刷後のシルクスクリーンの版には「感光乳剤」が塗られており、まずはこの感光乳剤を除去しなければなりません。


剥離剤液で版を洗い、ウォータジェットで残りの汚れを落とします。
版がきれいになったら水気をしっかり取り、乾燥機の中で版をしっかりと乾かします。


版が乾いたら、スクリーンにバケットを使い感光乳剤を塗ります。
感光乳剤とは紫外線に当てると固まる特殊な液体。
塗り終えたら乾燥機に入れて乾燥させます。


感光剤が乾いたら、製版に取りかかります。
感光機の上にフィルムを置き、その上にまた版を重ねます。
あとは感光する時間をセットし機械のふたを閉めるだけ!簡単ですね!
しかし、、私はこの工程で4、5回の失敗。。解版からやり直しました。

感光が終わったら、版を水で洗流します。
感光乳剤は感光した部分は硬化し、遮光された部分は水により洗い流されます。


こんな感じになります。
製版修了!次は刷りだ!と思ったんですが、まだです。
ここからの作業がわりと重要。


感光剤が誤って取れてしまったところや小さい穴(ピンホール)を目止液で止めます。


次は版をホルダーにセット、刷台に原稿を置き見当を合わせます。
原稿と版をしっかり合わせないとすべての版がズレて刷られるという大惨事に!
地味だけどすごく重要な作業。


刷りはもう目前です。
インクを作っていきます。
色々な色を混ぜて好みの色を作っていきます。
メディウムを混ぜて半透明にしたりもできます。
好みの色ができたらいよいよ刷り


さっと刷っておわりと思いましたが、もちろん違いました!
インクがうまく落ちてないとか、いざ刷ってみると色のイメージちがう・・?とか、見当ずれてる!とか・・・・。


慣れてさっさとやってしまう人もいましたが、私は最初から最後までずっと慌てっぱなしでした・・
色々問題もありましたがなんとか刷り終えて完成です!


感想を一言で言うなら「とても大変!」


でも次ならあそこはもっとうまくできるとか、ここはこうした方がよかったとか、そういう思いもたくさんあります。

シルクスクリーンの課題はまだあります!
だからリベンジしたいと思います!


版画コース2回生の宮森

2014年5月29日木曜日

坂本真澄 「ますみ銀座」


坂本真澄 「ますみ銀座」

2014年5月31日[土]〜6月21日[土]
12:00-19:00(日曜・月曜・祝日休み) 
※オープニングレセプション:5月31日[土]18:00-20:00

http://www.gallery-momo.com/#!future-projects-jp/c1h67


アーティストコメント
あの銀座も素敵やけど、心躍るのは、あのどこにでもなぜかある、旅先なんかで訪れた商店街についているナントカ銀座。
定食屋さんや喫茶店、八百屋にお花屋、ブティック、惣菜屋。
歩くだけでも楽しい銀座。
ビール片手でもっと最高。
どうぞ銀ブラしに来て下さい!
2014年 坂本真澄


2005年版画コース卒業の坂本真澄さんの展覧会情報です。
お近くにお寄りの際は宜しくお願い致します。




2014年5月27日火曜日

宮本承司 木版画展


宮本承司 木版画展

2014年5月30日[金]〜6月22日[日]
12:00-19:00(月・火曜日休廊)
※オープニングレセプション:5月30日[金]18:00-20:00

http://galleryjin.com/

木版で透明な色を刷り重ねていると、だんだんと絵が自分の手から離れていく感覚があります。
紙飛行機を飛ばすような、川に笹舟を浮かべるような、数式から解を求めるような、不思議と気持ちのいい感覚です。 (宮本承司)


2010年版画コース卒業、宮本承司さんの展覧会情報です。
お近くにお寄りの際は宜しくお願い致します。

2014年5月26日月曜日

第7回 黎明展


第7回
黎明展
2014年5月28日[水]〜6月2日[月]
11:00-20:00

http://www.gallery-kitano.com



池田亮太 井藤こころ 岩田朋恵 川田基寛 楠本衣里佳
藤野裕美子 河野有希 久保田晴名 田代翔太 米山沙里

版画コース副手、久保田晴名さんが参加する展覧会情報です。
よろしくお願い致します。

2014年5月23日金曜日

2回生の集中力

こんにちは 版画コース2回生で一番テンションの高い松下です!!!


雑誌や新聞などの印刷物からイメージを切り抜き、画面構成を考えコラージュした作品もそろそろ完成を迎えます。


次の工程はコラージュ作品をスキャナーでパソコンに取り込み白黒画像にします。


そして、白黒画像を元に5色の版に分けます。
目立たせる色、控え目にさせる色を考えながら5版に分版してゆきます。
試しに原稿を色鉛筆などで塗りながら考えていきました。


私は、なかなか色の方向がつかめず原稿を白黒逆転(ネガ)出力にしたイメージを考えてゆきました。


そして5色に分版したエスキースからそれぞれの色を原稿からフィルムに写していきます。


フィルムにも様々な種類があります。
凹凸があるレキサンフィルム、ツルツルのマイラーベース


カッティングによりベタ面を作るサンピールフィルム、、自然な調子を再現するためにオペークインクダーマトグラフで描画するのにてきしマットフィルムなど。


フィルムや描画材を工夫しながら原稿に描かれたイメージを再現してゆきます。


ダーマトグラフや、オペークインクで描画されたところがインクの落ちるところとなります。

まだまだシルクスクリーンの表現を考えることが多く、うまくイメージを形にすることができませんが、これからも頑張って行きたいです。

版画コース2回生の松下

2014年5月15日木曜日

立嶋滋樹 展 -無道有月 - みちなし つきあり


立嶋滋樹 展
- 無道有月 -
みちなし つきあり

2014年5月18日[日]〜 6月1日[日]
12:00-19:00 火曜日休廊


91年、版画専攻リトグラフゼミ卒業の立嶋滋樹さんの展覧会です。
お時間がございましたら宜しくお願い致します。

2014年5月10日土曜日

版画コース2回生!男!田中です!

はじめまして!版画コース2回生で唯一の男子!田中です。
今日は版画コース2回生で、大阪のギャラリーを回りました。
まず1つ目のギャラリーは、火曜日に銅版画の授業を担当してくださる安井寿磨子先生
展覧会!
ギャルリプチボアで行われた安井寿磨子展に行きました。



安井先生の作品は、銅版画を刷った後に着彩しているものでした。
細かい線と柔らかい色で描かれた花びらはとても綺麗。
他にも木に銅版画を貼り、本のように仕立て、立体的に表現している作品もありました。
安井先生は忙しいにもかかわらず、他のギャラリーも案内してくれました。

2つ目のギャラリーはテヅカヤマギャラリー
小池一馬展「neutral palm square」


ペインティング、水彩、彫刻と、様々な種類の作品が展示してあり、全体的に南国の雰囲気を感じました。
点の集まりでできた鮮やかな色面を近くで見てみると、1つ1つの点が盛り上がっており迫力ある画面でした。
水彩画で描かれたバナナの木は繊細な線で描かれており、同じ作家の作品とは思えない表現でした。
南国の気持ちが抜けないまま最後のギャラリーへ…

最後はdddギャラリーで行われた佐藤雅彦+斎藤達也「指を置く展」に行きました。


自分の指を絵の上に置くことにより、不思議感覚とコミニュケーションがうまれるグラフィック作品でした。
展示するギャラリーとは違う面白さがあり、見るだけではなく実際に作品に触れることで体感できる展覧会でした。
版画コースの皆も不思議な感覚の展示を楽しんでいました!
今回、ギャラリーを回ることでたくさんの作家の作品を見ることができ、良い刺激を受けました!
これからも時間をみつけてギャラリーに足を運びたいと思います!

版画コース2回生の田中

2014年5月1日木曜日

初めまして!

版画コース2回生の菊地です。
今日は版画コース2回生になって初めての授業でした!


今年の版画コース二回生は5名!
全員揃っては初めてですが、楽しく製作をしながら慣れていけたらと思います!


最初の版種はシルクスクリーンからスタート!
少ない人数ですが、木曜、金曜にシルクスクリーンの授業をしています。


最初の課題は、コラージュによりイメージを考えます。
さらにコラージュにより作られたイメージを5版の版下に分版、シルクスクリーンの作品を制作するという内容。


貼る材料を選ぶところから、配置などにも気を使わなければならず、なかなか大変でした…


今日は未完成ですが、提出に向けてより良いものを作れるよう明日からも頑張ります!


版画コース2回生の菊地